2008年9月13日
DMCのアルバム『魔界遊戯』。ちなみにこのアルバムとは別の、クラウザーさんの正体・根岸くんが歌い、「キモい」と評判の「甘い生活」という曲、作曲はカジヒデキが担当した。
「90年代前半のカジさんのイメージですね。頼むときには相当失礼かなと思ったんですが、快諾してもらえました。当時の渋谷系で大流行した、スウェーデンのスタジオで制作されてるんですよ」(デスレコーズ)
「90年代前半のカジさんのイメージですね。頼むときには相当失礼かなと思ったんですが、快諾してもらえました。当時の渋谷系で大流行した、スウェーデンのスタジオで制作されてるんですよ」(デスレコーズ)
松山ケンイチ主演の映画が大ヒット中の『デトロイト・メタル・シティ』。
松ケン演じるヨハネ・クラウザーII世率いるデスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ(DMC)」の楽曲はじめ、原作コミックそのまんまの曲が登場し、そのCDが続々とリリース(タイトルなんかも原作通り)されているが、CDにこんな長めの「断り書き」が書かれていることに気がついた。
<本商品は、「デトロイト・メタル・シティ」(白泉社刊)を原作とする実写版映画・テレビアニメーション作品に忠実に基づき制作されたサウンドトラック盤です。本商品のもととなる原作等の物語はフィクションであり、本商品の発売により、本商品に含まれる犯罪および反社会的な行為等に係る台詞・歌詞・行為・言動などを直接または間接的に肯定・是認するものではありません。>
原作通りの歌詞で曲を作ってくれたのは、本当にスバラシイ。といっても、その歌詞ときたら、「サツガイせよ」だの、「生まれた瞬間産婆を殺った」だの、「女の前世はすべて豚」だの……。
確かに、誤解を招かないように、ここまでキッチリした断り書きを入れておかないといけないだろうなと、納得。
納得と同時に、別の疑問が持ち上がった。
断り書きをするといってもコレ、よく「レコ倫」通ったなあ、と。「クラウザーさんの前にはレコ倫なんて関係ない」ということか。
過激な歌詞に修正が入れられるというのは、昔からよくある話ではある。
古くはパンクバンドのザ・スターリンの修正の多さが伝説になっている。電気グルーヴのデビューのときも、「修正箇所、スターリン以上!」というのを話題にしていた。
そのままでの内容で発売にこぎつけるには、大変な苦労があったんじゃなかろうか。クラウザーさんの魔力があれば、そんな壁は無力なのだろうか。
「DMC」のCDをリリースするデスレコーズに話を聞いてみた。ちなみに、この「デスレコーズ」そのものが、DMCが所属する、作中に登場するレコード会社。作品のために、レコード会社もたちあげちゃったのである。これもまた、スゲエぞ、クラウザーさん。
映画では松雪泰子が社長役なのだが、まさか、社長の名義が松雪さんだったり? とちょっと思ったが、
「いや、さすがにそこまではないです」
歌詞の件はというと、
「いや、レコ倫は、通してないんです」
……!?
意外な返答だ。
「やっぱり、原作の空気そのままのものを忠実に作りたかったので、(レコ倫)を通すことによって、歌詞を変えたりするようなことになるのは避けたかったんです。そんなこともあって、インディーズレーベルでのリリースということにしたんです」
これまた過激な曲で有名なザ・タイマーズが、メジャーとインディーズで同時にアルバムを出し、インディ盤のほうに「あこがれの北朝鮮」「トカレフ」「トルエン」「イツミさん」など、より過激な曲が並んだことがあった。
もちろん、インディならば何を歌ってもいいというわけではないのだが、DMCの「断り書き」は、そのためのいわば「予防線」であって、その趣旨を理解してもらっているようで、内容についての問題は、何も生じていないとのこと。
過激な内容は過激なまま、DMCワールドを楽しめるのには、苦労と工夫があるのです。
……と、ここまで書いたところで、「DMCのCD、自粛?」というニュースがネットなどに流れた。
大丈夫? と思い再びたずねてみると、「そういう危惧も以前はあったのですが、大丈夫ですよ」と、少し前のことがこのタイミングでニュースになっちゃったとのこと。
こだわりの曲の世界、楽しんでください。
(太田サトル)
・デスレコーズ・オフィシャルサイト
・エキサイト商品検索『魔界遊戯』(CD)
松ケン演じるヨハネ・クラウザーII世率いるデスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ(DMC)」の楽曲はじめ、原作コミックそのまんまの曲が登場し、そのCDが続々とリリース(タイトルなんかも原作通り)されているが、CDにこんな長めの「断り書き」が書かれていることに気がついた。
<本商品は、「デトロイト・メタル・シティ」(白泉社刊)を原作とする実写版映画・テレビアニメーション作品に忠実に基づき制作されたサウンドトラック盤です。本商品のもととなる原作等の物語はフィクションであり、本商品の発売により、本商品に含まれる犯罪および反社会的な行為等に係る台詞・歌詞・行為・言動などを直接または間接的に肯定・是認するものではありません。>
原作通りの歌詞で曲を作ってくれたのは、本当にスバラシイ。といっても、その歌詞ときたら、「サツガイせよ」だの、「生まれた瞬間産婆を殺った」だの、「女の前世はすべて豚」だの……。
確かに、誤解を招かないように、ここまでキッチリした断り書きを入れておかないといけないだろうなと、納得。
納得と同時に、別の疑問が持ち上がった。
断り書きをするといってもコレ、よく「レコ倫」通ったなあ、と。「クラウザーさんの前にはレコ倫なんて関係ない」ということか。
過激な歌詞に修正が入れられるというのは、昔からよくある話ではある。
古くはパンクバンドのザ・スターリンの修正の多さが伝説になっている。電気グルーヴのデビューのときも、「修正箇所、スターリン以上!」というのを話題にしていた。
そのままでの内容で発売にこぎつけるには、大変な苦労があったんじゃなかろうか。クラウザーさんの魔力があれば、そんな壁は無力なのだろうか。
「DMC」のCDをリリースするデスレコーズに話を聞いてみた。ちなみに、この「デスレコーズ」そのものが、DMCが所属する、作中に登場するレコード会社。作品のために、レコード会社もたちあげちゃったのである。これもまた、スゲエぞ、クラウザーさん。
映画では松雪泰子が社長役なのだが、まさか、社長の名義が松雪さんだったり? とちょっと思ったが、
「いや、さすがにそこまではないです」
歌詞の件はというと、
「いや、レコ倫は、通してないんです」
……!?
意外な返答だ。
「やっぱり、原作の空気そのままのものを忠実に作りたかったので、(レコ倫)を通すことによって、歌詞を変えたりするようなことになるのは避けたかったんです。そんなこともあって、インディーズレーベルでのリリースということにしたんです」
これまた過激な曲で有名なザ・タイマーズが、メジャーとインディーズで同時にアルバムを出し、インディ盤のほうに「あこがれの北朝鮮」「トカレフ」「トルエン」「イツミさん」など、より過激な曲が並んだことがあった。
もちろん、インディならば何を歌ってもいいというわけではないのだが、DMCの「断り書き」は、そのためのいわば「予防線」であって、その趣旨を理解してもらっているようで、内容についての問題は、何も生じていないとのこと。
過激な内容は過激なまま、DMCワールドを楽しめるのには、苦労と工夫があるのです。
……と、ここまで書いたところで、「DMCのCD、自粛?」というニュースがネットなどに流れた。
大丈夫? と思い再びたずねてみると、「そういう危惧も以前はあったのですが、大丈夫ですよ」と、少し前のことがこのタイミングでニュースになっちゃったとのこと。
こだわりの曲の世界、楽しんでください。
(太田サトル)
・デスレコーズ・オフィシャルサイト
・エキサイト商品検索『魔界遊戯』(CD)
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